Monday, June 16, 2025

今日も、誰かのストーリー




来られるたびに、インスパイアされるお客様がいる。

いつも、とても良い笑顔。
選ぶ本も、選び方も、そしてお話のひとつひとつも…
とにかく素敵な空気感を持っている方。

本を選ぶ前と、選んだ後、少しずつお話をする。
そのやりとりの中で感じるのは、「すべてに対する姿勢が美しい」ということ。
それは一貫していて、いつもブレない。

選ばれる本がまた毎回、素晴らしい。
「あ、それ、今この人が読むべき本だ…!」
とこちらが唸ってしまうようなラインナップ。

ときどき、おすすめを
“おまかせチョイス”させていただくのだけれど、
それもすっと受け取ってくれる。

ちゃんと、信頼してもらってるのが伝わってくる。
嬉しい瞬間。

そして、そんな本との出会いを、
とても丁寧に受け止めてくださる姿勢があって。
こちらまで背筋が伸びるような気持ちになる。

毎回少しずつお話を重ねていくうちに、
「え?!」「そんなことを?!」と、
驚きの情報が積み上がっていく。

20代と若いのに、経験の厚みがすごい。
年を重ねた私たちでもかなわないような、
すごい人生を送って来られてる😆

どんどん明かされていく意外な経歴に、
「あぁ、だからあの雰囲気があるのか…」と、
じわじわ納得していく感覚。

なかなか出会えないような人たちのもとで、
かなり濃いお仕事をされてきていて、
それって本来なら、
がっつり肩に乗せたくなるような“実績”だと思うのだけれど、
彼の場合、それをひょいっと通過点として扱っている。

「そこ、なかなかのポジションじゃない?」
「普通、簡単に手放せないやつでは?」
と思うようなキャリアも、
必要があればさっと手放して、次へ進んでいく。

潔くて、しなやかで、でも芯がある。
そういうところが、また素敵だなぁと思う。
そして、自分自身の生き方はどうか?と、はっと気づかされる。

先日おはなししていたら
次にやりたいことに向けての準備も着々と進んでいるらしい。

去り際までちゃんと設定してある。
しかも円満に。

これは、関わった人は手放したくない人だろうけど、
応援したいと思うだろうなぁと思う。

過去の師匠や関係者の方々も、
ちゃんとWIN-WINな形で巻き込んでいる。
その動きがまた、さりげなくてスマートで、気持ちがいい。
そしてそれを今度は違う国で、
皆の夢を乗せて走るように実現させようとしている。

ご来店のたびに、
彼の“物語の続きを読んでいる”ような気分になる。
今回はどんな展開かな?と、
ちょっとわくわくしている自分がいる。

そしてその時間は、私にとっても、
少しだけ人生の景色をお裾分けしてもらっているような、
そんな気持ちになるのです。

事実は小説より奇なり。

今日は、来週の誕生日に合わせて、
自分のこれまでの経験を1冊の小冊子にして
回覧するというゲームのようなたくらみを
楽しそうに話してくださった。

なにそれ、読んでみたい😆

小冊子も楽しみだけど、
次回のご来店まで、
彼のストーリーの最新の続きを楽しみに、
こちらも静かにページをめくりながら待っていようと思います📖🌟


#とみんご日記
#古本屋日記


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