Wednesday, June 24, 2020

終わりを覚悟した瞬間

2-3週間前から

ようやく人が街に少しずつ出てきたな~

という感がありましたが、

先週末はパンデミック以来初めて

「あ、賑わい感じるな」

という手ごたえを感じた週末でした。

(それでもまだまだ以前の「通常」に比べると少ないですが・・・)


久々の常連さんのご来店が続く当店・・・


「3ヶ月ぶりにシティに来たよ~!」

というような会話が何度も店内でなされたり

「いつからOPENしたの?!」

「いやいや、パンデミック中も変わらず営業してましたよ!!!(笑!!)」

とかいう会話が繰り返されたり・・・


でもでも、常連のお客様のお顔が見え始めると

やっぱりほっと嬉しくなりますね~^^


それともうひとつ

「あ~いいなぁ」と思ったのが

なんと本の買取♪



やっぱり、新しい入荷があって、

棚が常に入れ替わって・・・っていう

回転している状態っていいなぁ~と実感。


うちは古本屋なので

本の買取って大事な作業なんです。


正直、いい買取ができるかできないかは

商売の明暗を左右します。

古物商、古書店にとって買取ってすごく要。


なのですが・・・

パンデミック始まってからすぐに、

これからどうなるか?わからない中で、

在庫だけを増やしていくことは出来ないし、

衛生的にもどうかな?と思うし、

(結局その後、オンライン作業にかなり集中することになるため

やっぱり買取作業をしていると、オンライン作業に手が回らず

やはり今は買取よりもオンラインストアの対応と充実が先決!

という決定的な理由が発生してしまい)

あ、今は買い取りは無理だ、、、ということで

急遽、買取をいったんストップしていました。


さらに、私の体はひとつなので、

買取をしてしまおうもんなら、

オンラインの作業に加え、

買取・査定の本まで増えちゃうと、

毎日深夜まで作業することになり

精神的だけでもまいっているのに

免疫力を上げたいこの期間に、

さらにキョーレツに忙しい自分の状況をつくってしまったら

元も子もない・・・

と判断したのでした。

(※実際、ロックダウン中は、
普段以上になぜか作業で忙しく、
通常以上に残業していた・・・)


街がロックダウンに入った3月~は

当たり前ですが、

見る見るうちに街から人が消えていき、

店に来られるお客様も数えるほど・・・

なんと1日に来店1人という日もあった!


皆自粛していた時なので、

来てくださいとも言えないし、

本音を言えば、

来てほしいのは山々ですが

むしろ家にいてください、

必要以外に出て来ないでください、

安全にStay Homeしててください、

って状態だし・・・

すごく複雑な心境でした。

それはそれで仕方ないことなんですが。


もうね、かなり早い段階で

「いや~もしかしてこれがお店をたたむタイミングなのだろうか?」

「これ、普通に無理じゃね?」

と、リアルに実感した瞬間があったんですよね。


それ程、急激かつすごい周辺の変わりようだったし、

周りの店もすごいスピードで閉店したり、

撤退したり・・・・


ビジネスって、いつかは終わりは来るし、

はじめるのは簡単だけど、

逆にやめ時っていうのは難しい。

大ボスにもその昔、

ビジネスをどうしていくか悩んでいたときに

引き際は大事だよと言われたことがありました。

ホントそうなんですよ。


ビジネスをやっていると、

続けていくことに一生懸命になりすぎて

本当に大事なものを見失ってしまうことがある。

健康、休憩、時間、自分の気持ち・・・

自分の生活や大切にしなきゃいけないことを

犠牲にしてしまったりね。

体壊しちゃったりしたらホント、

何のためにやってたの?っていうね。


そして、無理して続けて行っても

よい結果にはなりにくい。


だから、いつかこれから「引き際かな?」と思うときが

やってきたとしても、そうしたほうがいいと思ったら

多分迷わずお店の扉を閉めるだろう、、、

永遠ではないという覚悟はしています。


いや~まさかそのときが、え?来ちゃった???

と、どこまでも他人事な心の声(笑)

まぁ、それはそれで仕方ないか。

世の中全体がそうなんだし、チャンスかもね~

ようやくフリーダムか!(笑)

なーんていう風に思ったりして、

いつものように「なるようになるでしょ」的構え。


お店やめたらすごい軽くなるんだろうな~

何もない開放感って、すごいですよ?


もう十年以上、そんな軽さ、味わってないよー

何もない、何も抱えていない、身軽さ。


何も縛られるものがないって、超幸せなんですよ。

(逆に縛られる幸せもありますが^^)


皆さん、本意でなくお仕事を辞めたときとかって、

次の仕事が決まるまで不安な時期があると思いますが、

これ、私からしてみればなんていうチャンス!!!


どうせ仕事し始めたら、

ゆっくりする時間なんてないんだし、

しばらくそんな身軽な状態じゃなくなるんだから、

楽しむのみ!!!切り替え切り替え!

ラッキー!!!

次また新しいこと出来る!!!

一生のうちにいろいろ楽しめて得~♪

とか、そんな風に思っちゃいます。


だから、万が一、いま仕事のことで
不安な方がいたとしても安心してください!!!
リセットするラッキーな時間、しっかり楽しんでください^^
人生休んでいいんです。立ち止まっていいんです。
やり直し、いくつになっても出来ますから!
今この瞬間をしっかりリラックスして楽しむことで、
自分によりピッタリの未来がやってくる状態になっていきますよ♪



あら???

買取・・・・の話から、それにそれて

人生の話になってしまいましたが(笑)

そんなこんなで、大変な状況の中、

買取が出来なかった状態を経て、

ようやく少しだけ買取を再開出来るようになった

その状態がやっぱり大きな進歩というか、

私の中でありがたい事でした。


買取を一旦中止していた期間は、

大変だろうなきっと、と、いち早く察知して

何人かのお客様が

「これ、少しでも足しになればと思って」

「お金要らないです。ドネーションさせて^^」

と、本を持ってきてくださったんですよ・・・

それが考えられるお心のあたたかさって、

すごくないですか???


多くの人が怖い怖い~って家から出たくないって時に

勇敢に街に笑顔で来て下さり、

しかも息子さん連れて段ボール運んで来てくれたり

旦那さん同伴で本運んできてもらったりとか・・・

もう後光がさして見えそうでした😆

※実際こういう方は見えないプロテクションで
おそらく守られてるんやろうな~w


それが立て続き、

しかもそれらの本がまたむちゃくちゃ綺麗に

扱われてきた新品みたいな本だったり、

すごい新しい雑誌だったりして、

「え?!本当にいいんですか・・・???!!」

という感じ。

日々、お客様の優しさとあたたかさに、

感激して、実は何度も泣かされました(>▽<)

(扉閉めて結構泣いた!!もちろん感激の涙です 笑)


そういう愛に満ちた本たちに

買取が出来なかったパンデミック中は

ほんとうに助けられました。


本当にあたたかいお客様ばかり・・・

なんて素敵なかたがたに支えられているんだろう。


こうして本当に良くしていただくと、

毎回自問することがあって、

(多分前のブログでも何度も語っているかも?)

自分は誰かのために何かしてあげられているか???

誰かが困っていたら、手を差し伸べたり、

自分の持っているものを与えたり、

助けになる愛の行動が出来ているか?

と自分を振り返るんですよね。


これは毎回、

何かいただいたり、やさしくしてくださった時に

大体自問します。

自分は何を人にしてあげられているか?

同じ状況だったら、こんな風に出来るか?

とかね。


だから、うちの店に来てくださる素敵なお客様は

私にそういうことを教えてくださっているんだと

忘れないように、気づかせてくださっているんだと、

いつも思うのです。


お仕事をさせて頂けながら、

学ばせて頂けながら、

楽しませてもらいながら、

それで生かしてもらっているんですよね。


なんという素敵なお仕事をさせて頂いているのかしら?

と、毎日感謝(^^)

そして、今日もこうしてお店の扉を開けることが出来る喜び♪

ありがたいことです!




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