オーストラリア大陸を突き抜ける列車「The Ghan」のように
まっすぐに、まっすぐに向かってゆく・・・
誰にも止められない運命の愛。
オーストラリア在住の著者・松平みな先生の
最新作「ひとすじの愛」を拝読。
松平みな先生といえば、
オーストラリアに稲作をもたらした
パイオニア・高須賀穣の生涯を描いた
「穣の一粒」が代表作。
オーストラリアに住む私たちが、
今でこそ普通にオーストラリア産のお米を
頂くことが出来るようになったその原点を教えてくれました。
そして今回も、
やはりオーストラリアと日本を繋ぐお話。
しかも、
まっすぐなまーっすぐな愛の物語です。
とにかく・・・
読んでいる間中感じる
透き通った空気感!
まっすぐで・・・
澄み切って・・・
強くて・・・
凛として・・・
そんなキーワードが
読みながら頭にぴょこりぴょこりと浮かんできます。
まっすぐな・・・まっすぐな・・・想い。
このまっすぐさ…美しさに
想定外に泣いた😭💕
↑
これには自分でもびっくり(笑)!
まさかここでこんな風に泣かされるとは思わず
読み進めてましたから😆
時代を越えて、海を越えて、
世代を越えて受け継がれる愛に向かう凛とした姿。
母と娘。
父と娘。
長い時を越えて、それでも消えることなく、
胸のどこかでほのかにともし続けた
人々の愛の灯りのゆくえ💗
何度も消えようとした…
消そうと思った…
でも消せなかった…
守り続けた愛の灯り💕
世界の情勢に翻弄されようとも、
離れ離れになろうとも、
揺るぎなく続いてゆく固く結ばれた愛。
登場する人々の愛にリスペクトが込められていて、
も~~~う胸が熱くなる。
特に204ページ以降ずっと泣いてた(笑)
その愛の渦の中に
知らない間に自身も入りこんで一歩一歩進み、
旅をしている気分になりました。
それぞれの幸せとは?
そんなことも考えさせられます。
一概に「こういうものだ」とは決められない。
無意識の間に狭い範囲に限られてしまっていると
人を見て「あの人は辛かっただろう」とか
「あぁ~どうにかしてあげたい」とか、
自分の価値観を通して他人の幸不幸を
勝手に決めつけてしまいがちだけど、
(そしてそれは仕方のないことだしそれで良いのだけど)
実は本人にしてみれば、
外からは見えないけれど、
そこはかとない幸せや愛や喜びがあったり・・・
実は自分の父と母を見ていて
本当に実感したことがあったんですよ。
それを思い起こさせられ、
その実体験と小説のストーリーがリンクして
きゅうっっと切ない感動で胸が締め付けられました。
「ザ・ガン(The Ghan)」がこれまた脳内でリンクして
やっぱりこの作品に一貫して描かれているのは
タイトル通り「ひとすじの愛」という
何があってもブレないまっすぐな凛とした想いだなぁと
想いながら読後表紙を眺めておりました。
リンクするところ、共感するところ、ぐっとくる部分が
このまっすぐな凛とした愛を
体感してみてください😉📚
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